職場適応援助者(ジョブコーチ) 養成研修修了
ご訪問ありがとうございます
特定非営利活動法人 クオーレです。
台風の影響で雨風が強くなってきましたね。
皆さんのお住まいの地域の天候はいかがでしょうか?
夜半にかけてさらに天候の悪化が予想されるとのこと。
先月の九州豪雨など、近年は異常気象とも感じるような大雨などで被害が頻発しています。
天候だけは、人の力ではどうすることもできませんが、今回の台風でもすでに被害が出ている地域も出ています。
引き続き台風情報には充分気をつけたいですね。
さて、そんな悪天候の中ですが、今日は先日参加してきた「職場適応援助者 養成研修」 のお話を少し。
●「職場適応援助者」って何だろう?
障害者雇用促進法に規定されている役割の中の一つで、障害者の就職や職場定着の支援を行う専門家です。
「ジョブコーチ」という名前は支援内容によってどんな方でも名乗ることができますが、
「職場適応援助者」は、厚生労働省の規定に基づいた養成研修を修了した者のみが対象となります。
公的な認定を受けている研修であるためその水準は高く、専門性が高いことが特徴で、
各関連機関との連携、公的支援への橋渡しにも対応がしやすく、
多方面からのアプローチにより質のよいサポートを提供できる体制があります。
今回の研修は、8時間以上の講習や実習を計6日間。
みっっっっちり!!
障害者雇用の仕組みや法律はもちろん、
障害特性や職場適応における課題やその対応・解決方法、そして定着に向けての課題やその実例、
様々な支援方法の具体例なども、実習を含めてしっかり学んできました。
●ジョブコーチとしての職場適応援助者。その役割は?
ジョブコーチの役割は、就職を希望する障害者の方と、障害者を雇用したいと希望する企業との橋渡しです。
単純に職業適性を判断したり就職に繋ぐだけではなく、職場での障害理解や環境整備のサポートも行い、
障害者・企業の双方のこまりごとや希望を考慮したうえで適切な支援を提供し、職場への定着を目指します。
その人の人生の中での「仕事」の位置づけや、社会の一員として生活することの役割も意識した中で、
職場適応援助者だけでなく、地域・医療・家族との連携の中で、その人自身にベストな状況で働くことをサポートします。
●障害者雇用の現状は?どんな障害でも働けるの?
今回の研修では、実際に障害者の方が働く現場を見てきました。
そして、これまで講師の方々が体験した事例や、現在進行形の事例もたくさんご紹介いただきましたが、そのほとんどの方々が自身の居場所を見つけ、生き生きと明るく働いていらっしゃいました。
一見すると諦めてしまいそうな重度の方でも、
職場適応援助者と企業の連携、障害者目線の支援を受けて、
言われなければわからないほどに職場になじみ、同僚と笑い、笑顔で働いていました。
私自身、これまでたくさんの障害者の方と関わらせていただいてきましたが、自身の視野の狭さに驚いたほどです。
重度の統合失調症や欝の方、発達障害の方、高次脳機能障害の方、知的障害の方、
中には長く入院生活を送っていた方や引きこもり生活が長かった方っも当たり前にいらっしゃいましたが、
どの方も、「今の生活が楽しい」「ここでずっと働きたい」と話してくれました。
障害があることで働くことが難しいのではないかと感じている方でも、
適切な支援を受けることで、当たり前に働いて、生き生きと過ごすことができるのです。
●障害者雇用 法定雇用率の引き上げ・合理的配慮の提供義務。
社会は障害者を必要としています。
今年5月、厚生労働省は民間企業に義務付けている障害者の法定雇用率を段階的に引き上げることを発表しました。
この改定により、現在2.0%とされている雇用率は、2018年4月に2.2%に、
2021年3月末までに2.3%まで引き上げられます。
それに伴い、法定雇用率の対象となる障害に、「発達障害」「精神障害」も加わることになりました。
また、今年度4月の障害者雇用促進法の改定に伴い新たに施行された 障害者差別禁止・合理的配慮の提供の義務化により、
障害者の職場での環境は劇的に好転されることが期待されます。
もちろん、法整備に現場が追いつくには時間はかかるかも知れません。
けれど、国が積極的に推進していくことで、日本における障害者の生活や労働環境は確実に変化します。
社会は障害者の労働力を求めているのです。
今、この時に、
その「一歩」を踏み出しましょう!!
私たちインクルは、専門的な知識を持った上で、
利用者様の心に寄り添い、
元気に明るく働く未来へ向けて
全力でサポートします!!